しあわせのバロメーター
インドの路上で出会う、ちいさな子どもたちの多くは、
わたしに両手をさし出し
「マネーマネー」と寄ってきます。
そこに笑顔でポンとあめ玉を置いてあげると
にっこり笑い返してくれます。
その子どもたは裸足で駆け回り、
着ている服も体のわりに大きかったり、小さかったり
汚れていたり、ほころんでいたり。
もちろん足の裏は真っ黒で。
だけど子どもたちの瞳は、とてもまっすぐでキラキラしています。
その笑顔が大好きです。
大事なものは、
全部持ってる
という顔をしています。
しあわせは、誰かが決めるものでもなく
個人が感じるものです。
インドで出会う子どもたちの笑顔をみると、彼らは決して
不幸とは感じていない気がします。
物がなくても家族がいて帰る家があれば
こころはとても豊かです。
物であふれる先進国の子どもたちよりも
こぼれるような、しあわせな表情を見せてくれるのです。
朝になると、ガンジス川の横で礼拝するお父さんとお母さんと
並んで、
小さな両手を合わせていました。

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