母乳外来専門の助産院を諫早市で開業した理由


 2013年、ある決断をしました。約10年ほど産婦人科で勤務していた私は、東京にある『堤式乳房マッサージ法研究所』へ見学に行きました。10年ほど働いて、漠然とした疑問を持っていたからです。お産に関する技術は習得できているのに、乳房管理に関する技術はほとんど身についていない。身につかない理由は三つありました。

①継続して経過をみれていない
②症例が少ない
③正しい管理方法を、教えてくれる助産師が周りにいない

2013年、東京の堤尚子先生(1996年より乳房マッサージ研究所を設立)を訪ねたところ、先生はこう言われました。「あなたたちがしているマッサージは、単なる搾乳です。血行を促すマッサージではありません。」衝撃的でした。そして、目の前で先生の乳房マッサージを見学させていただき、今までに見たことのないマッサージの技術に驚いたことを覚えています。

2014年、堤式乳房マッサージの研修のため東京へ上京しました。頭の中は常に乳房管理のことばかりで、研修に没頭する2年間を過ごしました。2年間で診させていただいた症例は約500名。
そして10年間、私がずっと持っていた疑問と、納得のいく答えをとくことができました。どんなに痛いと言って受診された方へも、痛みのないマッサージを行い、また気持ちがいいと眠ってしまうほどのよい技術を習得しました。

2016年、長崎に帰郷し、私が習得した技術を、最大限、困ったお母さん方に提供できる場所はどこかと考えたときに 『開業』 しかなかったのです。以前のように、勤務助産師として病院で勤務していては、身につけた技術を最大に生かすことはできないからです。
 諫早市長崎県の大方中心に位置し、いろんな場所から困ったお母さん方が、来院していただけるのではないかと考えました。

『なお助産院』の願いは、ただ一つ。

ママと赤ちゃんが笑顔で

しあわせな母乳育児の時間を過ごしてほしい



 当院のマッサージ技術は、進化し続けています。堤尚子先生より学び、ママたちのしあわせのために日々進化し続けます。100人いれば100通りのやり方がありますので、一人一人の状態・意向に沿った、無理のない母乳育児支援を行ってきたいと考えています。

 いつも当院を応援していただく皆さまに 大変感謝いたします。これからも、精一杯のお手伝いをさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。



 

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