ママたちの訴えにしっかりと耳を傾けること
当院に受診してくださるママたちは、乳房トラブルで来院される方がほとんどです。しかし、乳房の状態だけ診ていても症状を改善することはできません。
当院が行っている、東洋医学を取り入れた堤式乳房マサージ法では、望診(視覚)、聞診(聴覚、嗅覚)、問診(話を聞く)、切診(触診)などを行い、問題解決のための判断とします。すべてのことを診ないと、その人の周りに置かれている状況は把握できないからです。
例えば、昼間になかなか二人でいると寝てくれないと話されるママにゆっくり話を聞くと、意外な事実が見えてきます。
産後実家から自宅に戻り、サポートしてくださるのはご主人だけの環境でした。ご主人自身はなかなか育児が上手にできないからとすべてをママに任せてしまっていたようです。ご主人さんへの不満が、実は一番大きい問題だったようです。すべてを自分一人でしないといけないというストレスから、気分の浮き沈みがあり、勝手に涙が出てくると話してくださいました。ママの心に不安が多いと、昼間に子どもが泣き止まないことはよくあります。
このようなことは産後、多々あります。産後はホルモンの分泌によって、気持ちが不安定な状態にあります。サポートが少ない場合、その症状はサポートがある人よりも大きくなります。
産後は赤ちゃんのお世話で、自宅にこもり、周りとの接触がなく、自分だけが取り残されたように感じになります。気分転換のためにも、ほんの少し赤ちゃんをパパにお願いして外出(10分程度の散歩でもOK)してみるのもよいかもしれません。
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