母乳育児がつらいママへのメッセージ2
~初めての授乳から、吸わせるときに「乳首が痛い」~
産後は、初めての育児でわからないことばかり。不安や心配ばかりで誰に相談しようもない。そんな悩みが少しでも軽くなるように「なお助産院」が送る応援メッセージ。
初めての授乳から、吸わせるときに「乳首が痛い」このような場合、2つのケースが考えられます。
①おっぱいの分泌が少ない
②おっぱいの張りが強い
①、②に共通している症状が乳首が硬くて伸びが悪くて浅飲みになっていることです。どちらの場合も授乳前に、堤式の自己マッサージが効果的です。①の場合はマッサージに加えて、温タオル(40℃くらいのお湯で温めたもの)を乳頭にあて柔らかくすると吸わせる痛みは和らぎます。①の場合は2~3分/回(長くても5分)の短時間授乳にします。②の場合、授乳の前に搾乳を少し行って飲ませると痛みが和らぐ場合もあります。
出産後すぐは、子どもが泣いたら吸わせる頻回授乳で母乳の分泌が促されます。乳頭がヒリヒリする場合は、乳頭に(子どもの口に入って問題ないもの)馬油や羊油、植物性の油などを塗布し、保護しておくことも大事です。
堤式の自己マサージは、①おっぱいを上下に動かす方法と②乳管を開かせるマッサージがあります。①はゆっくりした呼吸に合わせて、片方ずつ両手のひらですくい上げるようにおっぱいを上下(上:吸う、下:吐く)に動かします。②は乳頭・乳輪をやさしくリズムよくマッサージします。
詳しいマッサージ方法は、
「おっぱいの悩みを解決する100の方法」という堤尚子先生が書かれた本に載っています。
おっぱいのトラブルや症状は100人いれば100通りで対処方法も異なります。
つらいときには、我慢せずにお近くの母乳外来専門の助産院にご相談ください。
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