乳頭保護器使用による授乳の継続の困難
「ミルクでもいいと思っていたけど、吸ってくれるとかわいい」
それは、生後1か月過ぎに出会ったママの言葉でした。
その方の、乳首は少し短めで、初めての授乳のときから産院で保護器を使用されていました。
退院と同時に保護器を購入し、おうちに帰られてからも保護器を使用。足りない分はミルクを足されていました。だんだん保護器での授乳を子供が嫌がるようになり、搾乳器で1日に1~2回搾乳をされていました。徐々におっぱいは張らなくなり、とうとう1度も直接吸うこともなく、おっぱいをやめられました。やめられたのはまだ生後半月。
私がその方とお会いしたのはおっぱいをやめられて2週間もしてからのことです。
「母乳外来専門の助産院があることを知りませんでした」
その方が言われた言葉が頭から離れませんでした。
「ミルクでもいいと思っていたけど、
産んでみるとおっぱいを吸ってくれるわが子がかわいくて」
私は「今回の授乳ではうまく吸わせることができませんでしたが、
次のお子さんの時は、必ず吸えるようになりますよ」とお伝えしました。
必要なことは、
①妊娠中からのおっぱいの正しいお手入れ(おっぱい専門の助産師に相談する)
②出産後、なるべく早い時期からの直接授乳を開始すること
③退院後すぐに、母乳外来専門の助産院に相談すること
どうか、多くのママたちが母乳外来専門の助産師がいることを知り、困ったときの相談役となれますように。

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