どんな方が産後ケア事業(訪問型)を利用できる?
~産婦人科病院勤務を10年以上経験し、母乳ケア専門の立場から考える~産後ケア事業(訪問型)のメリットは、助産師が自宅に訪問しゆっくり話を聞きながら、利用者の育児不安の軽減につとめることができます。また、母乳ケア専門の当院としては、入院期間で習得できなかった母乳育児のいろはをお伝えし、母乳育児を軌道に乗せるお手伝いをさせていただきたいと思っています。では、どのような方に利用していただきたいか。どのような時期に利用していただきたいか。
時期は、退院後1か月検診前のご利用をお勧めします。
理由は、その時期、母乳育児の確立に大きな影響を与える時期だからです。
利用対象者については
①苦痛のない授乳ができている
②母乳育児の、楽しさを感じられる
③退院時に分泌量を確保できている(目安:哺乳量30g/回)
退院時にこの3つすべてが満たされていなければ、産後ケア事業を利用していただく対象者と考えています。そう考えると、ほとんどの方が産後ケア事業を利用されてもよいのではないかと当院は考えています。具体的な例をあげていますので参考にしていただければ幸いです。・直接授乳ができずに保護器を使用して授乳をされている方
・入院中痛いくらいおっぱいが張ってきたけれどその後の張りはなくなってミルクを足している方
・授乳の後にも、おっぱいがすっきりせず残った感じがある方(頭痛、肩こりが強い)
・入院中から乳頭が切れて服に接触するだけでも痛い
・頻回授乳で身体を休める時間がない
・右側のおっぱいの外側にしこりがある
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