モンテッソーリ教育
当院にはベビーベッドの下に、「ぞうのモビール」を下げています。生後2か月くらいになると、物を目で追う「追視」が始まります。これまで泣くと抱っこでないと泣き止まった赤ちゃんが、そのぞうを目で追うようになります。そしてじっと黙って動くぞうを眺めながら静かに遊んでくれます。
これは子どもの成長発達です。
「モンテッソーリ」(1870-1952)
彼女はイタリアの医師で幼児教育者でした。彼女によって生まれたのがモンテッソーリ教育です。自発性と「敏感期」
「常に子供を観察し、そこから学ぶ姿勢を貫いたモンテッソーリは、感覚教育と同様に重要と説いたのは、子供の中の自発性を重んじることです。どの子供にもある知的好奇心は、何よりその自発性が尊重されるべきで、周囲の大人はこの知的好奇心が自発的に現われるよう、子供に「自由な環境」を提供することを重要視しました。また、子供を観察するうち月齢、年齢ごとに子供たちの興味の対象がつぎつぎ移り変わる点に着目し、脳生理学に基づき、さまざまな能力の獲得には、それぞれ最適な時期があると結論付け、これを「敏感期」と名づけました。」2か月を過ぎてくると、泣いている赤ちゃんを外の空気に触れさせると、ぴたりと静かになります。
子どもは大変敏感で、新鮮な空気・風の感触・お日さまのにおいをしっかり感じて心地よさを感じるのだと私は理解しています。
子どもの不思議な能力を感じるとき、
モンテッソーリの示す「感覚教育」、「知的好奇心」、「敏感期」にとても共感します。
そして、それぞれの子どもたちの特性あわせて、自発性を大事にすることが、私たち大人には大切だと感じます。
特に「自然の中での関わり」は子どもの脳神経を発達させます。
五感をフルに活用するには、自然の中で過ごすが一番です。
子どもたちには、自然豊かな環境の中で、のびのびと成長してほしいと心から願います。
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