小さめに生まれたお子さんによくある、飲みながらすぐに寝てしまう。おっぱいをもっと飲ませてあげたいけれど・・・


小さなわが子に授乳をしていると自分で育てられるのかと不安になり、
おっぱいを頑張って吸ってくれているのに、体重を計っても母乳の量はゼロg。子どもに申し訳ない気がして・・
おっぱいを吸ってもすぐ寝てしまうし、体重も思うように増えなくて・・・。

この方は、当院を産後2週間ほどで受診されました。マッサージ中に出てくるおっぱいをみて、嬉しそうに「こんなに出てくるんですね」と表情が明るくなられました。

子どもさんの体重がまだ小さい場合は、おっぱいを吸うことで疲れてしまいお腹は満たされていないのにミルクも飲まず、寝てしまいます。そうなると体重は増えずに飲む力もつかない悪循環な場合があります。

産後1か月以内の乳腺は、冷えや慣れない育児での肩こり、睡眠不足などで硬くなっている場合がほとんどです。硬いままの乳腺(乳頭・乳輪)を吸っていては、傷ができたり分泌は上がりません。

吸う力が弱いお子さんの場合、授乳や搾乳、ミルクの量や哺乳瓶の種類など細かい指導が必要です。分泌を上げて、子どもさんの体重も増やすには、大変ですが1日数回の搾乳も必要です。
頻回に吸わせればおっぱいは出る、1か月で体重が増えてくればおっぱいを吸ってくれるようになる、それだけの指導では、母乳育児は軌道にのらない場合も多いのです。

搾乳は手搾りが一番です。器械での搾乳は、おっぱいの状態にもよりますが、分泌が少ない間はまずは手搾りで乳輪のところを丁寧に柔らかくすることが必要です。

当院での指導は、ママたちに合わせて負担が少なく実施可能な指導を行います。ママの笑顔が最優先ですので、その方に合わせて丁寧な計画を立てます。

「もっと早く来ていればよかったです。」マッサージや指導を終えたママの一言です。
おっぱいのトラブルは早めにご相談を!母乳ケア専門へ
早くこの言葉が定着してくれることを願うばかりです。

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