卒乳・断乳後のおっぱいのケア やってる?
Aさん:断乳後に数日おっぱいは張って痛かったけど、しばらくすると張りがなくなり、痛みもなくなったので特別なケアはしなかった。
Bさん:卒乳後、張りもなく自分で搾っても特に出てこなかったので、そのままにしていた。
当院をご利用いただく第2子のママたちも第1子の時の授乳終了時に、おっぱいののケアをされていない方は、たくさんいらっしゃいます。しかし、乳房管理を行っている立場として、最後のケアはとても大切だと感じています。
・第1子の時には、余るくらいおっぱいが出ていたのに、第2子は母乳の出が悪く、ミルクよりになっている
・第1子の時には、吸われる痛みはなかったのに、第2子は乳首が切れて授乳が苦痛
・第1子は全くトラブルはなかったのに、第2子はおっぱいがつまってしこりによくなる
このような声をよく聞きます。これらのトラブルの原因は、おっぱいが残ったまま終了され、乳腺が硬くなっているために起こってくるトラブルの可能性があります。
当院では卒乳・断乳後7~10日目に①1回目のおっぱいのケア、
その3週間後に②2回目のおっぱいのケアを行っています。
※分泌の多い方は、痛みが強いため3日目や1週間後にケアを追加して行う場合もあります。
①1回目のおっぱいのケアは、母乳を止める手技を行いながら排乳していきます。
この時期は、おっぱいの管がまだ開いているので容易に排乳でき、普段授乳をしていた時のようにおっぱいは柔らかくなります。ママたちが行う搾乳とは違い、特別な手技で排乳するため乳腺は柔らかくなり、張りかえしもありません。
②2回目のおっぱいのケアは、まだ残っているおっぱいをからっぽにします。順調に分泌が落ちていれば、おっぱいは妊娠前の乳房の状態、またはそれよりも小さくなります。小さくなった状態(委縮)で、乳がん検診を受けていただきます。
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