産後3日目のおっぱいのケア
お産後3日目は、ちょうどおっぱいが張ってくる時期です。その時起こっている体の変化と、そのケアの方法について簡単に説明します。
産後より授乳をスタートさせると、おっぱいの中にある乳腺が拡張します。おっぱいを作ろうと血液が集まってきます。特におっぱいの外側の張りが強く人によっては、痛みを伴います。そんなとき行っていただきたいことが、
①おっぱいを下からすくいあげるように上下に動かす。
吸いながら上にあげ、吐きながら下にさげると効果的。
また、授乳の前に行うと乳輪・乳頭が柔らかくなる。

②片手ずつ、手を耳のまでゆっくり上げる運動をする。(手を挙手するように)
③赤ちゃんへの授乳は痛みがないようだったら、3~5分の短め左右交互で授乳を行い、1~2時間おきでもよいので吸ってもらう。
(乳輪、乳頭を必ず柔らかくして飲ませるようにする)
③赤ちゃんへの授乳で乳頭の痛みが強い場合は、(無理に授乳は行わず)親指と人差し指でCの字をつくり乳輪を押して、ゆっくり搾乳する。出てこない場合は、①をゆっくり行って、自然にポタポタおっぱいが流れてくる程度で無理に搾乳はしない。(3時間おき)
おっぱいが出てこないのに無理に搾乳すると、張りかえしがおこる。
④産後は自覚のない体の冷えが起こっているので、レッグウォーマーや腹巻で体を温める。(足湯も効果的)
⑤あたたかい飲み物を2L/日 を目標に、水分摂取を心がける。
⑥夜間の頻回授乳がつらい場合は、少し病院のスタッフに赤ちゃんをみてもらい、体を休める。
(睡眠不足・疲労でも血行が悪くなり、おっぱいの張りは強くなる)
⑦授乳の姿勢に力が入っていたり、授乳の間ずっと下を向いていると、背中や肩がこってくるので、両手を頭の高いところで組んで、大きく背伸びをする。上半身のストレッチもお勧め。
⑧おっぱいの痛みが強くてつらい場合は、水で濡らしたタオルなどで一時的に冷やして痛みを軽減させる。アイスノンで急激に冷やすと、乳腺が硬くなり分泌が上がらなくなる場合もある。
おっぱいの張りが強くなった時、適切なケアが行えないと、せっかく作られたおっぱいがうまく排乳されず、分泌は上がりません。ミルクの量がどんどん増えていく場合はそのケースです。
是非、8つのことを心がけ、入院中に 母乳育児を軌道にのせましょう。
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