産後ケアの利用者がなかなか増えない理由


①利用するママたちが「自分は使えない」と思い込んでいる

②申請方法がよくわからない

③産後ケアを進めてくれる人が周りにいない


①については、産後ケアのご案内が紙切れだけで渡されて、直接詳しい内容についての説明がされていないためです。

例えば、具体的に母子手帳交付のときに(保健師さんから)
「母乳で頑張りたいと思っているのであれば、おっぱいの分泌は産後14日目までがホルモンがピークなので、それまでには一度産後ケアを利用して、丁寧におっぱいのケアを受けることをお勧めします」と言われていたなら少しは早めに準備しておこうとママたちは思うでしょう。また、保健師さんと関わる機会がかなり少ないのも今の日本の現状です。
他の国では、もっと積極的に妊娠経過を担当の保健師さんとみていく国もあります。

産後ケアの利用についての説明は、34週に入って仕事がお休みになって、ある程度、落ち着いて産後のことについて考えるようになってからがベストだと思います。

②申請方法についても紙面上で説明するだけではなく、口頭で説明されるほうが、明らかにママたちは簡単だと感じられるのです。紙面を読むこともママたちには、面倒で時間のかかることなのです。

③実際に産後ケアを進めてくれるのは、保健師さんですが、その内容について詳しく知っているのは、産後ケアを実際行っている助産師さんだけです。
しかし、実際産後ケアを行っている助産師さんとママとの接点はほとんどないに等しいのです。となると、どうやってママたちは産後ケアを知ることができるでしょう。

当院で実際に産後ケアを利用される方のほぼ9割が、当院を利用されていた(以前利用されたことのある)ママたちです。

現代社会の中で、広げていくためには、SNSでシェアしてもらうことも一つの方法だと思います。当院を利用したことのあるママたちが、お友達の妊娠したママたちに情報提供する(口コミ)が一番早く広がる方法だと思います。

初めてお産され、当院を受診されたママたちの多くは、もっと早く(授乳のこと、おっぱいのケアの方法など)知っていたらよかったと言われます。

産後ケアがなかなか広がっていかない一番の理由は、

ママたちがそのことについて知らないから。

是非多くの方に周知していただいて、当院のケアを受けていただきないなと思います。



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