入院中の頻回授乳が分泌を上げる鍵
~入院中の硬くなったおっぱいをそのままにしないで~
入院中に早くから赤ちゃんが泣いたら吸わせる頻回授乳(10回/日以上
吸わせる)を行っていると、産後3日目ぐらいでおっぱいは張ってきます。板のようにおっぱいが硬くなる人もいて、痛みや熱感を感じられる方もいらっしゃいます。
そんなとき、授乳は浅い飲み方になり、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらっても、おっぱいが柔らかくならない場合があります。おっぱいを吸わせることによって、分泌が上がり柔らかくなっていく方は良いのですが、それが硬いままだと、分泌は落ちてきます。頻回に吸わせることによって、少しずつおっぱいを飲みとっていければ、ミルクはそれほど足さずに、母乳メインで入院中を過ごすことができます。
しかしおっぱいが硬すぎて赤ちゃんが飲みとれない場合は、赤ちゃんの体重も落ちていくき、ミルクを足していきましょうという指導になります。だんだんミルクの量が増えていき、退院するときには、50~60ccのミルクを3時間おきに足すようになると、ほとんど完全ミルクのような状態になっていきます。ミルクを足すと、頻回にはおっぱいを吸わなくなり、硬かったおっぱいが、張りも感じなくなり、分泌は上がりにくくなります。
必要なのは、その硬いおっぱいを適切な時期に適切な方法で柔らかくすることです。
①冷えの養生(足湯、腹巻、レッグウォーマーなど)
②授乳の前に乳頭・乳輪を柔らかくするマッサージを自分で行う
③搾乳は手搾りで行う
④ストレッチなどを行って肩こりを予防する
⑤赤ちゃんが寝ているときは体をなるべく横にして、休む
それでも柔らかくならない場合は、退院後すぐにでも乳房外来専門の助産院でマッサージを受けることをお勧めします。
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