おっぱいの「かかりつけ助産師」を目指して



~第1子の時に当院を受診してくださった方より、第2子の妊娠出産の報告をいただいて~

ママとのかかわりにおいて、信頼関係は一番大事なことです。

Aさんは、第1子の時、1カ月すぎに「嫌がらずにおっぱいを吸ってほしい」と当院に受診されました。産後、産院から保護器の使用を勧められ使っていたものの、途中から吸うのを嫌がり、数日おっぱいを全く吸わない日が続いてから当院に受診されました。ほとんど完全ミルクの状態でした。その状態を何とか、吸えるようにしてミルクよりの混合で母乳育児を続けられました。次のお子さんのためにもなるべく長くおっぱいを吸わせておきましょうねとお互いに相談しながら、1歳過ぎに当院で断乳後のケアを受けていただきました。

数年して、その方から第2子の妊娠報告をいただきました。その方の第1子の妊娠経過(切迫早産)を知っていたので、なるべく体を温め、切迫早産にならないよう気を付け、安全な妊娠経過を過ごしていきましょうと一緒に取り組みました。Aさんは私が指導させていただいたことを真面目に、実行してくださいました。そして順調に、切迫早産の入院もすることもなく、臨月へ。

出産後は、すぐに入院中から連絡を取り、おっぱいの状況、子供さんの飲み方など、細かく連絡をかわしました。第1子の時の乳房状態や、産後のサポート状況もすべて把握できていていたので、それに対する指導をさせていただきました。そして産後1カ月過ぎ、第1子の時とは違い7割程度の母乳育児が実現しました。今後の分泌UPにも期待できそうです。本当にうれしいことであり、その方の頑張りの成果だと思います。

このようなかかわりを通して、母乳育児を軌道にのせるためには、いかによい人間関係をママと私の中で築くかが重要であるかを、実感します。

①妊娠中からの信頼関係と母乳育児を軌道にのせるための学び(おっぱい教室)
②産後すぐ(入院中)からの密な連絡(入院中の管理は分泌のカギをにぎる)
③退院後すぐの乳房ケアと自己管理の方法を再確認する(正しいケアの習得)
④1カ月健診時、今後の母乳育児の見通しを立てる(安心感)
⑤1回/月程度の相談、乳房チェックと児の体重フォロー(ママたちの自信につながる)
⑥卒乳・断乳のケア(乳がんの早期発見)

当院は、ママたちが安心して、笑顔で母乳育児を行っていけるように
できる限りの サポートさせていただきたいと思っております。
どうぞ お気軽にご相談ください!!皆さまのお役に立てることが私の願いです。

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