おっぱいのチクチクする痛みに要注意

~乳腺炎の前兆かも?!~
当院におっぱいのトラブルで受診されるママたちが、よく症状として訴えのある症状です。
「最近、飲ませた後や不規則におっぱいがチクチクして痛みがありました」
「ネットで検索するとおっぱいが作られるときに痛みがあるのでそれかな?と思ってほっといていました」

おっぱいが作られるときには、人によって感じ方はさまざまですが「ツーン」や「ジーン」とするような症状があります。片方飲ませているときに付随してもう片方のおっぱいに起こってきたりや、赤ちゃんが泣いたとき、授乳間隔が空いてもうそろそろ授乳時間かなというときなどに感じる症状です。

しかし、おっぱいがチクチクするという痛みは、それらのおっぱいを作られるときの感じとは違う場合が多いのです。または片方のおっぱいだけチクチクするという場合はトラブルの前兆であることが大きいと考えられます。

チクチクする原因のひとつに、おっぱいの飲み残しで起こってくる場合があります。
お子さんの飲む量より、おっぱいがたくさん作られる方、片方授乳の方、夜間の授乳間隔が長く空き、飲ませてもすっきり感がない場合、離乳食が進みおっぱいを飲む回数や量が少なくなった場合などに飲み残しが起こってきます。

そんな場合は、適度に搾乳をしておくことで、その後に起こりえる乳腺炎やしこりなどのトラブルを予防することができます。しかし、搾乳の量や方法などは、正しく行わないと逆にトラブルを助長させる場合もありますので、注意が必要です。

おっぱいは、個人差が多く、その大きさ・形、乳頭の形・長さ、刺激への反応、肩こり・腰痛、お子さんの飲み方、生活リズムなどなど、山のような情報を集めて総合判断して、個別指導をする必要があります。その方にちょうど良い授乳の姿勢、授乳時間、搾乳の方法、量がありますし、いろいろな生活改善が必要な場合もあります。

おっぱいの管理とは、簡単なようで実は奥が深いんです。そして当院は、おっぱいだけを見るのではなく、その方の体の様子、お子さまを診させていただき、総合判断して、その方にあった指導をさせていただきます。

すべてはママたちが安心して、トラブルなく母乳育児を楽しんでいただきたいからです。
そして、授乳時期を通して、自分の体と向き合い、今後の育児を母子ともに健康で過ごしていただきたいと願っています。


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