乳頭の傷から乳腺炎に?!

~だから授乳中の痛みほっとかないで~


産後1カ月までに多い乳腺炎。
なぜ、その時期に乳腺炎を起こすのでしょう?
産後1カ月、特に2週間目はおっぱいの分泌が急に上がり、赤ちゃんが飲みとめないため溜まったままになったおっぱいが滞り、発熱を起こします。
また、産後すぐは抵抗力が落ちているため、乳頭の傷からばい菌が入り、炎症を起こします。

乳腺炎を起こすと、38~39度まで熱発し、体のだるさ、関節の痛み、頭痛などが起こり、とても赤ちゃんのお世話ができるような状態ではなくなります。
おっぱいは、赤く腫れていて、ズキズキと痛み、背中が痛くなる場合もあります。吸われる痛みも増強し、授乳がつらくなります。

それでは乳頭に傷を作る原因は?

授乳時の浅飲み・体が冷えている
(授乳手技の不慣れさ・
乳頭・乳輪が硬い状態で授乳を行う)
   ↓
 吸われる痛み
   ↓
  傷ができる

こんな症状に注意!!
・授乳してる間、ずっと乳頭が痛い(ヒリヒリ・チクチク)
・吸わせた後に、乳頭がしばらく痛む
・お風呂の時にシャワーのお湯が当たるだけでも痛い
・乳頭が服に擦れるだけでも痛い
・乳頭の先端が赤くなっていたり、かさぶたになっている

乳頭の傷を作らないために(悪化させないために)できること
・吸わせる前に、乳頭・乳輪をマッサージして柔らかくしてから授乳する
・授乳の時間を片方ずつ短めに吸わせる(5分2クールなどに分ける)
・保湿剤を塗る(羊の油や馬の油など)、または小さなラップを張って保護する
・吸われる痛みが強い場合は、手搾りを行い(3~4時間おき)乳頭を休ませる
・体の血行を良くする(肩回りのストレッチ・腹巻・レッグウォーマーなど)
・おっぱいの張りが強い場合は、授乳の前に少し前搾りをしてから授乳する
・授乳の姿勢を横飲みから脇飲みなどに変えてみる
                 などなどいろいろ試してみてください。

このような方法を試しても改善しない場合は、一度おっぱい専門の助産院にご相談されることをお勧めします。マッサージによっておっぱいの血行が良くなると、痛みは軽減されることが多々あります。飲ませ方の方法や工夫も丁寧に指導してくださると思います。






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