授乳1カ月の危機!!保護器使用の方、要注意!!

~母乳の分泌が少ない人は、直接授乳できる可能性が低くなります~



 保護器を使用されている方で、以下の項目がある方は、ご注意ください。
搾乳しても30cc/回以下
出産後一度もおっぱいを直接吸えていない(吸えている=3分以上乳首を継続して吸っている)
ミルクを100cc/回以上あたえている
おっぱいが張らない
保護器での授乳を嫌がるようになってきた

「子どもが大きくなったらそのうち吸えるようになるから」と入院中に言われたとママたちは口にされます。子どもが大きくなって直接吸えるようになるのは、かろうじて母乳の分泌がよい方たちです。例えば搾乳して50cc以上の分泌がある方は、1カ月頃には練習していくと徐々に吸えるようになる方もいます。

問題は、分泌が少ない方です。搾乳しても母乳が30ccもとれない方は、1カ月過ぎると直接吸える可能性は、かなり低くなります。当院を産後10日で受診された方、産後15日で受診された方、産後1カ月で受診された方を比べても、圧倒的に直接吸える可能性が低くなるのは、産後1カ月以降の方たちです。産後20日で受診された方でさえも、分泌が少ない方は50/50の可能性です。だからこそ、おっぱいを吸わせたい方は、おっぱい専門の助産院への一日でも早い受診が大切です。

 直接吸えている方は、分泌が少ない方でも、授乳は継続していくことができます。
しかし、保護器を使用しての授乳の方、なおかつ分泌の少ない方は、ある月齢になると授乳を嫌がるようになってくるため、授乳継続が困難になることが多いのです。
だからこそ、早く直接授乳の練習をしていただきたいと思います。

「授乳1カ月の危機」母乳育児に大きな影響を与えるのが産後1カ月です。
その良しあしで、その後の母乳育児が大きく変わります。
そのことをもっと、ママたちに知っていただきたいのです。
産後1カ月はお子さんをあまり外出させてはいけない、そう思われている方も多いと思います。しかし、その1カ月が母乳育児に大きく影響しているのならば・・・。

妊娠中からの正しい母乳育児に関する知識を
出産の前から、自分のおっぱいのことを知り、起こりえる問題を専門の助産師にアドバイスをもらっておく、それが母乳育児の良いスタートをきる準備です。

一人でも多くのママたちが、幸せな母乳育児の時間を過ごせますようにと願っています。






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