授乳後、おっぱいを刺すような痛みがしばらく続く
授乳後すぐか、もしくは しばらくしてから おっぱいの奥の方がズキンズキンと刺すような痛みがあり、眠れないくらい痛い
そんな訴えをされ、当院を受診される方が 時々いらっしゃいます。
第2子を出産されたママは、6カ月を過ぎて、当院を受診されました。お話を聞くと、
第1子の時にも、6カ月くらいから同じような症状があり、その時には産婦人科を2件ほど受診されたようです。エコーで診察をされ、結果は問題なし。
痛みがつらかったため、ミルクを足しながら授乳の回数を減らすと、その痛みは軽減されたとのことでした。
そのような症状がある場合、乳頭の先端にできた水疱が原因であることが、ほとんどです。
来院されたママは、1~2か月前に水疱ができ、痛みを伴う授乳を続けていると、その痛みは、授乳後の刺すような痛みに変わっていったそうです。
「吸わせた方が良いのか?吸わせないほうが良いのか?よくわからなかったんです」っとママ。
その方は、痛みのある授乳を続けた結果、悪化し、痛みが強くなり、分泌は落ちてきました。
このようなケースの場合、吸わせずに搾乳を行い乳頭の負担を減らすことが優先的です。そうすることで、おっぱいの刺すような痛みは改善されます。
しかし、完全母乳で哺乳瓶を拒否するお子さんであれば、搾乳で授乳を一時中断することができなくなります。
そのため、治療に時間がかかります。時間はかかっても、これまでの授乳形態の見直しを行ったり、マッサージを行うことで授乳を続けながらでも、痛みは軽減されます。
水疱の根本の原因を探し 授乳が痛くなく継続できるようにサポートすることが、当院のケアです。
痛みを我慢して授乳を続ければ、続けるほど治るまでに時間を要します。
水疱ができて、痛みがある場合は、まずは3日間ほど搾乳(原則手搾り)を行って、乳頭のお休みをとってください。
3日後に吸わせてみて、それでも痛みがある場合は、母乳外来専門の助産院に相談されることをお勧めします。
授乳は痛くて当然ではありません。本来授乳は、痛みを伴わず、ただわが子をかわいいと思える、幸せな行為であることがほとんどです。
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