入院中の乳房管理に携わる  数か月前より、ご縁をいただき とある産婦人科の産後の乳房ケアに携わらせていただいております。ママたちの立場からイメージしていただくと、出産後の入院期間中に おっぱい専門の助産師から一度だけおっぱいのチェックと授乳指導、今後のケア方法について 指導が受けられるという感じです。そこでの変化や気づきについてお話させていただきます。 入院中という時期は、個人差はありますが 乳頭の傷に加え、おっぱいが張って痛い時期になります。その時期に自己マッサージをお伝えすると、まず①子どもが飲みとれる量が増えます。②授乳の痛みが軽減されます。授乳が苦痛だったママたちは、授乳の痛みが軽減されるとなると、授乳前の自己マッサージを積極的に取り組んでくださいます。効果のあるマッサージも実施していただかなければ、結果は伴いません。 私がここ数カ月で 一番 驚いていることが、保護器を使って授乳している方が 百発百中で直接授乳ができるようになっていることです。この保護器使用のママたちが、きっと1か月過ぎて当院を受診されたときには、ここまでの成功率を上げることはできません。なぜならこれは 時期があるからです。生後、日の浅い新生児たちは、よっぽどでない限り 直接授乳ができるのです。それを身をもって感じています。そうなるとおっぱいの専門の助産師が産婦人科に一人でもいたなら、保護器を使うママたちの数は激減することでしょう。 お一人おひとりの病室を訪室しながら、初めてのお産も2度目3度目の出産の方も、それぞれに悩みは違い、おっぱいについて不安に思われている方は、とても多いなという印象を受けます。一人目のお子さんの時に乳腺炎になった、一人目の時は1歳まで保護器での授乳だった、産後半年まで搾乳で飲ませていたなど、授乳に関する悩みはさまざまです。その時期や状態を聞き なぜそうなったのかをお伝えし、今回そうならないように それぞれができる 注意事項を説明します。初めての育児の方にも 産後の生活環境、里帰りの有無、いろんなことをうかがい、おっぱいの形状に合わせ、その時の状態を見て、退院後に起こりえること、注意していただきたいことを、お伝えします。 私自身 病院勤務していたときよりも、おっぱいの専門的なケア方法を学んび、地域での活動経験を重ねたからこそ、先のことを見通し、利用できる母子関係のサポートを促すこともできます。ママたちにとって「これからのことについて知っている」という安心感は、育児にとってとても大きなメリットになります。その安心感があって、母乳育児がスムーズに軌道にのるのだと思います。 母乳育児で育てたいと思うママたちが、安心して 子どもとの楽しい授乳の時間を過ごせる世の中になりますように!!

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